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はかまで事件について 墓まで事件

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 それは非常に困難を伴うものだった。何分、時間が半世紀近くも経っていた。しかし、この事件には明らかに隠された大きな謎があった。通称、「はかまで事件」、我々はその謎を追った。注意をしつつ。その裏側である者はこう呼んでいた。

 「墓まで事件」
 
 
 今から50年近く前に富豪一家4人の惨殺事件があった。にそ会社でのもの。社長の次に偉い人で、新種の発見をこの会社は大いに栄えていた。そんな時に、次の手として合併で大きくしようと考えていた矢先に起きた事件だった。
 
 
 犯人として逮捕されたのは元スポーツ選手で、日本国内でも有数の実力者、あのはかまた元選手だった。なかなかの強者で戦績もまずまずだった。終えてから素行の悪さあったものの、当時、そうした人間は少なくなく、彼がそうしたこともあっても殺しなどできるような人間ではなかった。
 
 
 一体、何が。
 
 
 彼は無実を唱えたものの、ころころ変わる証言の中、死刑判決が出され、その有無についてまた裁判をしたが、三十数年前に死刑確定、そもそも証言にない奇妙な証拠がはかまた被告の決定的な証拠として判断され、長らく死刑囚として拘置所にいた。その彼が約50年近くもの歳月でようやく再審開始と拘束する理由がないのと、尋常ならざる不正義とのことで釈放された。奇跡だった。冤罪が強く疑われてきたが、ようやく実ったものだった。


 しかし、何かおかしかった。この事件、背後に大きなものも見え隠れしていた。ただの殺人事件なのか。幾つか辿ると、はかまた犯人説とは別に、無理心中説ーこれは2パターンー父親が使い込みで金銭的に苦しくなり、巻き込む形でのもの、もう一つは少女が犯した殺人をかばってのもの、さらには少女が帰ってきて男を手引きして殺させたもの、経理がヤクザと組んだものーその利権めぐってまた組織も絡んだもの、外からの猟奇殺人ーさすらいの、人違い殺人などあったが、どれも決め手に欠けているように思えた。

 
 ただ、長女の証言は明らかに何か異様におかしかった。様々なあれがあるだろうと、それなりの者をそろえた。通常この手のモノには付き纏う。そのため、熟慮して選んだ。仮にあれがあってもまず手出しはできない、ましてやこの国の行く末を考えれば有能であればあるほど必要になる。そんな有望な若手も幾人もの人員も含め、そういう連中に代わりができるのかと言えばまずできない。利を見て判断しても明らかだった。向こうは向こうでやってもらうしかない、そう思いつつ。それは理由があった。事前にわかっていたことで、どちらも見ていたからだ。権力側、守る側も。
 
 
 それぞれ個々に組んだりしてもらった。それは近いほどにひたひたと聞こえてきた。が、単純に力量を示せば引いていった。ここで対立するのは得策ではないと感じたのだろう。理は明らかだった。選りすぐりの精鋭を揃えていた。無名でもちょっとしたことでその力量もわかるほどに。時間がない中でよく集まってくれた。
 
 
 そんな中、ふと長女の死亡の記事を目にした。ピンときた。「これは・・・」

 
 そして、どちらにも見入ることにした。表のそれはそうした関わった人間も含め、昔所属していた者たちには御触書を回しており、組織的に防衛を図ろうとしていた。そして、「この件については話さないように」との趣旨のものもあった。そこで複合的なものを見ることにした。もちろん、裏側もだ。

 
 「どうかしましたか」と執拗に聞いてきて、なかなか進ませようとしないなど、事態はこう着していた。そんな中、機転の利く彼らは良く動いてくれた。
 
 
 気になったのは「はかまたさんが犯人でいてもらわないと困る」というものだった。仮にも長らく死刑囚として名をはせた彼にさんづけで「いてもらわないと困る」とはどういうことか。それは随分引っかかる言葉だった。そして、長女がなぜうそをついていたのか。
 
 
 そして断片的に日が見えてきた。1966年、そうあれはビートルズが来日する丁度前だった。


 なぞとされていた8人分もの差出もの。本来であればそうなるはずだったが、少しの時間差でそれは別れた。その時間そこには8人の人間が集まる予定だった。父親のお偉いさん専務、ふくお氏、母親、次女、10時に返ってきたと証言していたはずの長女、経理担当者の一丸さんこといっちー、家庭教師、そして監察人だった。
 
 
 ■出会いはそうあそこだった。いつものようにそこで、~していると妙に気があった。そしてしばらくした後、「うちのところで働かないか?」そうはかまた氏に切り出してくれたのが専務だった。
 
 
 そこは名うてで知られ、自分なんかでいいんだろうか、と戸惑っていると、その背中を押してくれた。まあ、こういうところに入り浸ってはいたが、気のいい専務だった。愛人もいたし、いろいろ多くのお店に入り浸ってはいたものの、はぶりもよくいいお金を落としてくれる上客だった。

 
 「君のところに新しい子が入ったんだって?どんな新人さんだい?」
 
 「これが実は面白い男でね、元はスポーツ選手なんだ。なかなか気が合ってね」
 
 「元スポーツ選手。面白いじゃないか」
 
 「だろ」
 
 「元スポーツ選手か。荒くれ者なんだろ」
 
 「うん、でもいいやつだ。だから入れた」

 「事は起さないでくれよ」

 「わかってる。悪そうに見えるけど根はまじめなんだ」
 
 「丁度いいじゃないか」
 
 「うん、丁度、欲しいと思っていたところだし」
 
 「会社の件はまた今度話そう」

 
 ■時はさかのぼる
 
 「大変なことが起こった。絶対にあげてやる」

 「あ、Hが動きました」

 「行け。わからないようにしろよ」
 
 執拗にその後を追った。「あいつめ、あいつが使うところをおさえろ」

 「何食わぬ顔で必ず使うはずだ、みてろよ」
 
 しかし、追え追えども使わなかった。決定的なそれを、人を殺し、盗んだとされるお金を使う所は全く見られなかった。彼らは必死だった。何が何でも見つけるとつもりだった。
 
 「あの野郎、ずるがしこい奴だ」
 
 「無駄なことさせやがって、みてろよ」
 
 時はまた少しさかのぼる

 「星は」
 
 事件から3日後、内部犯行説ということで大々的に工場などが捜索された。目的はもちろん、Hことはかまた氏だった。「必ずあるはずだ」
 
 「これ、見てください。パジャマです。見つかりました。間違いありません。ここに血がついています」

 (「え?」と思うくらい小さなものであった)
 
 「やってくれたな。ちょっと来てもらえるか、署まで」
 
 任意での事情聴取となった。時同じくして、この時、後に出てくるあの妙な5点の血染めのものなどはタンクには見つからなかった。この時、何もなかった。
 
 「流しておけ」。新聞では「血染めのパジャマ、押収ー従業員H」などセンセーショナルに報道していた。だが、消防でのケガということで、説明もあり、状況もあったので確定的な証拠はなく、釈放せざるを得なかった。
 
 「あの専務をも殺れるのははかまたしかいない。奴なら殺れるはず」
 
 決定的な証拠は何もない中、それを見つけるべく、この日からはかまた氏への徹底マークが始まった。どこでお金が使われてというのも全て見ていた(時間的にもまたこうした監視をかいくぐって、にそタンクに例のものを入れられるのなら奇跡だった)。しかし、何も出てはこなかった。

 「やつの自白を取るしかない!知っているはずだ!」  

 
 8月中旬に逮捕。それはその日から始まった。「何が何でも取る」警察も意地になっていた。もともと、お題目、こういう手合いの事件にはそれに見合う荒くれらが用意されていた。
 

 「お前が、犯人なんだろ!え!わかっているんだ、答えろ」

 椅子を蹴り倒す。
 
 「やってくれたな、おい!」
 
 机をぶっ叩く。
 
 「水が欲しいだと、おら!」

「なあ、親御さんも心配していると思うんだよ、そろそろ吐いてくれないかな」
 
 「残った子がわいそうだとは思わないか」
 
 しかし、なかなか口を割らなかった。「しぶといやつめ」「あげないな」「落とせたか」「まだです」「何やってるんだ、さっさ口を割らせろ」
 
 数人だったのが、だんだんと増えていった。
 
 それは1日12時間以上続き、長いと17時間を過ぎた。
 
 「今日はここまでだ」

 取り調べを終え、夜になって休眠しようにも隣には夜な夜な酔っ払いが騒いでいた。

 「うい~。ひゃあ~。っはははは」
 
 眠れぬ中で次の日の朝を迎え、また取り調べ。
 
 「いいかげんに、吐きやがれ!おら!」
 
 「お前が殺ったんだろうがよ、わかってるんだよ、この野郎」

 殴る、蹴るに加え、棒も加わる。
 
 終われば、また酔っ払いが騒ぎ出す。
 
 ほとんど眠れずにまた朝を迎える。
 
 トイレすらそこで要求されたりもした。
 
 それでまたキレる。
 
 「この野郎!さっさと吐け!お前が犯人なんだろ」
 
 夜になり、相変わらず、騒ぎだす。眠ろうとすればより大きくわめいた。

 「お前ら、やる気あんのか、何日かかってると思っているんだ!」
 
 「はかまたを犯人だと思い込ませろ!」それ内にも外にも号令となった。
 
 毎日ほとんどろくに眠れずに、暴力も加わりつつ、意味不明な中で「拒否し続けていた」
 
 「はあはあ」
 
 「いいか、君を殺しても病気で死んだと報告すればそれまでだ!」
 
 「わかっているのか、そろそろ吐いて、いいかげん楽になれ、お前が殺ったんだろ、なあ?」
 
 「何、眠ってやがるんだ、聞いているのかよ!おら!」

 「いいかげんにしろ!おら!」
 
 一斉にぼっこぼっこ。
 
 (くそ、そろそろ時間が迫ってきてる)
 
 気づけば、数人のはずが10人以上になっていた。叫び声、荒々しい声がこだまする。

 
 そして、後何日かというところで、ついに根負けしてはかまた氏は自白する。

 「やったか、手間かけさせやがって」
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